★よくある悩み |
■好き嫌いが多い
子どもは本能で味を選り好みしています。
生命維持に不可欠なエネルギーを含む甘味、
アミノ酸を含むうま味は誰もが好みます。
その一方で、酸味は腐敗の味、苦味は毒の味と認識されるため、
子どもは本能的に嫌がります。
すべての味を受け入れるためには、
乳幼児期から食経験を積み重ねる必要があります。
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■同じものしか食べてくれない
人には、自分の知らない新しいものに対して、
恐れや不安を感じる心理的傾向(新奇性恐怖)があります。
特に低年齢児では、離乳食で食べていたものでも、
忘れて怖がることがあります。
子どもが嫌がると、つい遠ざけてしまいがちですが、
たとえ食べなくても、見えるところに置くことを心がけましょう。
信頼できる大人やお友達の食べる姿を見ることで
不安な気持ちがやわらぎ、挑戦する意欲がわきます。
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■口から出してしまう
レタスやキャベツのような薄い食材、弾力がある食材は
うまく噛むことができずに口から出してしまうことがあります。
また、ネチョッとした食感や特有の風味を嫌がることも。
子どもの発達段階に合わせて、
無理なく食べられるように調理を工夫しましょう。
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■突然に嫌がって食べなくなってしまう
自分で食べられるようになると、
「手で食べたい」といった自己主張がでてきます。
自分がこうやって食べたいという思いとは
異なる食べ方をさせられると「イヤ!」となり、
その後も食事が思うように進まなくなってしまうことも。
そんな時には、一旦食卓から離れることも得策です。
引っ張れば引っ張るほど、お互い感情的になってしまいます。
子どもの気持ちが落ち着くまで、
おおらかな気持ちで見守りましょう。
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■魚を食べて嘔吐したら、
その後魚を嫌がるようになってしまった
防御反応のひとつで、強い痛みや不快感があった際、
その時に「食べたもの」と「不快感」が脳で結びつき、
特定の食べ物を嫌がることがあります。
不快感は、風味と結びつくため、
魚料理の場合は、「煮魚」ではなく、
香ばしい「フライ」にするなど、
工夫をしながら少しずつ慣らしましょう。 |
■小食で栄養不足が心配
主食・主菜・副菜を揃えて食べることを心がけましょう。
そして、たとえ特定のもの(野菜など)が食べられなかったとしても、
「次の食事で摂ろう!」といったように、
1日単位で考えて栄養バランスをとりましょう。
子どもが成長曲線に沿って成長していることを確認しながら、
心配し過ぎることなく食事を楽しみましょう。
そして、もしも気になることがあったら、
1人で悩まず、近くの小児科医に相談をしましょう。
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